近年、建設業界や運輸業界など、社会全体で女性の活躍を推進する動きが高まっています。働く女性の安全で快適な環境づくりに企業が乗りだしています。それにともない、作業現場で女性の姿が増えてきたことに合わせて、女性でも使いやすい安全保護具が作られるようになりました。安全靴は、作業現場において資材や機械、部品などの落下から足を守るためにつま先に保護板が入っている靴のことです。
JIS規格のものはつま先に鉄板が入り、甲被が牛革かゴムであるため、重くて色も限られていました。デザインは男性用も女性用もほぼ同じです。最近では、JSAAというJIS規格に準ずる安全性を保証するスニーカータイプの安全靴の規格ができています。この規格を満たした安全靴をプロスニーカーと呼びます。
軽量化のため鉄の代わりに合成樹脂を採用したり、甲被や底材の素材も軽くて柔らかい素材を採用したりと軽くて履きやすい安全靴です。プロスニーカーは、大手スポーツシューズメーカーが参入してスタイリッシュなデザインのものが増え、選択の幅も広がってきました。女性用の安全靴もカテゴリーとして確立されてきています。女性用なので小さいサイズから展開されています。
ソールも軽くてグリップ力があり、デザインもカジュアルで、スポーツシューズとして普段使いしてもおかしくありません。ユニセックスな物もありますが、女性専用足型から作られた物はより足にフィットします。ピンクやラベンダーなど女性らしい柔らかな色あいの物もあります。